■建築研究報告

東京都營コンクリートアパート(昭和23年度)現場調査報告

龜田泰弘, 甲斐 登

建築研究報告  No.6,  昭和25年8月


<概要>

  戰前のコンクリート工事全盛期から約10年の空白期間を經て中絶して`た鐵筋コンクリート工事が最近次第に鐵筋コンクリートアパート工事の形で行われて來たが全盛期に比すると現在は現場監督員,各種職人の知識技能の低下が考えられ,加うるに勞働基準法の爲の下請制度廢止による直傭制度の採用等により作業の能率は相當變化している事が予想され此の實情を知ることも一つの問題である。又都市不燃化對策として今後此種鐵筋コンクリートアパートが全國各都市に多數建設される事等を考えるとこの調査が今後何等かの參考になると思われるし又一面建築の施工研究殊に工程管理分析研究,作業の合理化研究は少いので多少ともその面で役立つ様に調査を纏めてみたものである。然し種々な事情の爲に工事全般に亘る事が出來ず主として假設,型枠,コンクリート工事について調査研究を行い,之は龜田,甲斐兩研究員,現場コンクリート強度關係は栗山研究員が夫々行ったものである。
  本資料が今後此種建物工事遂行に何等かの參考となれば幸甚である。
  尚本調査研究に當っては東京都監督員,各施工業者の理解ある御協力にまつことが極めて多い。こゝに記して深く感謝する次第である。

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