■建築研究報告

コンクリートパネル構造による公営住宅の居住性に関する実験的研究

量産公営住宅研究委員会

建築研究報告  No.43,  1965  建設省建築研究所


<概要>

  当研究所がかねて住宅局に協力して行ってきた量産公営住宅に関する一連の実験的研究については,それぞれ実験を終える毎に関係者にその結果を報告し,逐次量産公営住宅の改良設計に取り入れられてきたが,これまでにこの建築研究報告に収録した研究は主として試作住宅についての構造耐力,防火性及び材料の物性等基本的な問題に関する実験結果と現場における施工の実態調査であって,居住性に関する研究は何分建設後にしばらく日時を要するので,初期の試作住宅の室内気候について一部報告を行ったに過ぎない。
  ところがその後各地にこの種の住宅の建設が進むにしたがって実在家屋の室内気候に関する研究,とくに結露現象についての追試資料も調い,またコンクリートパネルの遮音性ならびに断熱性に関する実験結果も出揃ったので,この機会にこれら居住性に関する実験結果を取りまとめて報告することにした。
  なお,室内気候に関する実験的研究は現在引続き進行中であり,一方この種の住宅の入居者について生活の実情に即した居住性に関する調査も併せて行っているので,いずれこれらの結果についても報告の機を得たいと思っている。

昭和40年3月

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