■建築研究報告

人工大地構法による遊水地の多目的利用(計画編)

瀬尾  文彰, 岡本  伸, 小玉  祐一郎, 安立  植

建築研究報告  No.100,  November,  1982,  建設省建築研究所


<概要>

  人口急増都市圏域では、河川流域の都市化とこれに伴う洪水被害がゆゆしい問題となっている。そこで、遊水地の遊水機能を確保したうえで、浸水に対して安全な各種都市施設を計画的に整備し、治水対策と都市空間の有効利用とをあわせて行う技法の必要性が高まってきている。
  本報告書は上記の主旨にもとづいて建築研究所と静岡県が実施した共同研究「重層人工土地による遊水地の多目的利用」の研究成果を取りまとめたものである。報告書の構成は2部からなり、第1部には「計画」に関する部分を、第2部には「構造」に関する部分をまとめ、それぞれ別冊になっている。「計画」編においては遊水地を都市的に有効に利用するための人工大地構法導入の技法を総合的に検討しており、それに関する内容は概略次のとおりである。

  第I章では、計画地区の自然条件及び社会条件について調査した結果を述べている。

 第II章では、計画地区の調査から得られた地区条件の評価をもとに敷地計画案の作成を行っている。

 第III章では、本計画地区への人工大地構法導入の妥当性を示すとともに、建築計画の面から、人工大地構法そのものに対する検討を行っている。

  第IV章では、設備計画の面から人工大地構法を検討している。

  第V章では人工大地構法に関して各種構法計画の可能性を示すとともに、本計画地区における計画案の安全性について構法計画の面から検討を加えている。

  第VI章では、計画案の安全性について防災計画の面から検討を加え、洪水、地震、火災のそれぞれの場合について対応策を述べている。

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