■建築研究資料

No.167号(2015(平成27年) 10月)

地震観測に基づく地盤−建築構造物の動的相互作用に関する研究


小豆畑達哉、井上波彦、飯場正紀、鹿嶋俊英、小山信
中川博人、田沼毅彦、森田高市

国土技術政策総合研究所
国立研究開発法人建築研究所

建築研究資料No.167号

P352


<概要>
 本資料は、国土技術政策総合研究所、(独)建築研究所及び(独)都市再生機構の3 者により、2010−2013年度に実施した地盤‐建築物の同時地震観測に関する共同研究の成果を取りまとめたものである。本研究では、地盤‐構造物の動的相互作用(SSI)に着目して、地盤‐建築物の同時地震観測点の拡充と、地震観測記録の収集、整理及び分析に取り組んでいる。
 まず、地震観測記録の整理方法を定めた上で、記録の整理結果に基づき建築物の階数等に応じたSSI の様相を大局的に把握している。次に、SSIによる建築物の地震応答低減効果を定量的に表示する方法を提案し、2011年東北地方太平洋沖地震を含む観測記録に基づき、いくつかの建築物事例について建築物への地震入力と地震応答に対するSSIの影響を分析している。また、基礎入力動に関する既往の簡易評価方法の妥当性を、地震観測記録を用いて検証し、建築物への入力損失効果に対する基礎構造形式等の影響を検討している。
 なお、本共同研究は、国土技術政策総合研究所の総合技術開発プロジェクト(総プロ)「地震動情報の高度化に対応した建築物の耐震性能評価技術の開発」(2010-1013年度)が着手されたのを機に実施された。本共同研究では、総プロに地震観測記録と地震観測点の情報を提供するとともに、そこでの検討を踏まえ記録の整理・分析に取り組んだが、本書はこれらの活動の成果を報告するものである。


表紙・はしがき・概要・目次 465 KB
第1章 419 KB
第2章 4,260 KB
第3章 3,231 KB
第4章 3,648 KB
第5章 401 KB
付録1 526 KB
付録2 24,490 KB
別添 12,638 KB
奥付 395 KB
全文 63,742 KB
付録2(等倍印刷版) 34,795 KB


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